犬山事件

昭和23年04月13日 衆議院 本会議
[009]
民主党(自由民主党) 安東義良
ただいま川合君より、浜松事件につきまして、治安問題に対する関心を表明せられたのでありまするが、私も、本件について同様なる関心をもつものであります。単に4月4、5日の両日に行われたこの浜松事件のみならず、4月8日には愛知県の犬山におきまして、花見の最中に200余名の鮮人が乱闘騒ぎをやっておるのであります。

私どもが田舎に参りますと、地方民はしばしば私どもに訴える。われわれは鮮人に対して何ら反感を持っていないにもかかわらず、彼らに対しては、課税の方面においても、経済事犯の点においても、はたまた暴力行為に対しても、警察権の発動はきわめて緩漫であって、その間に大なる差別があることを認めざるを得ない、これは今日の日本において許すべきことであるかどうか、こういう質問を受けるのであります。かくの如き不祥事が今なお跡を絶たないということは、まことに遺憾千万であります。






昭和23年04月26日 参議院 治安及び地方制度委員会
[006]
委員長(日本社会党) 吉川末次郎 
次に各地におきまして、朝鮮人が日本の治安を撹乱いたしております問題が起っておりますが、本日は2、3日来の新聞に伝えられておりまする兵庫県及び大阪において、朝鮮人が数1000名県庁、府庁を包囲いたしまして、朝鮮人学校の閉鎖についての騒擾を起しておりますことについて、政府当局から説明を聞くことにいたしたいと思うのでありますが、それに先立ちまして、実は先般院議によりましてこの委員会から、警察制度の改革後の警察状況、並びに地方財政法の審議に関する参考のために、各地方自治体の最近の財政状況を視察して頂くことを中心の題目といたしまして、4班に分れて各地に御出張を願ったのでありますが、その1つの班でありまする愛知県、岐阜県、及び長野県、方面へ参られる方々の間で、御予定を願っておったのでありますが、お出でをどうしても願うことができない方がいらっしゃいましたので、その代りに委員長及び理事が代りまして、そうして御予定を願った方と同時に、その3県に先般来右のような目的のために調査に参ったわけであります。

尚理事の中で中井(※光次。民主党)理事は当日になりましてお出でを願うことができなくなりましたので、私と鈴木理事、鬼丸(※義齊。民主党)委員、並びに羽生(※三七。日本社会党)委員等と一緒にその3県を廻りまして、その廻ります3県の中で我々が旅程につきましてからでございますが、浜松にそうした朝鮮人と、そうして日本人との間における争闘問題が起りましたことを新聞紙上で知りまして、又同様の事件が愛知県の犬山町におきまして起っておることを知りましたので、これは新警察法の実施に伴うところの新らしい事態として、当然我々が調査研究しなければならない対象であると考えましたので、その予定地でありまする愛知県の犬山町に参りまして、審(つぶ)さにその実情をいろいろと調査をいたしたのでございますが、犬山町の事件等につきましては、只今報告書を作成いたしておりますので、その他の事項と同様に報告書の中へ記載いたしまして、後日改めて御報告申上げる機会があるかと思うのでございます。



[011]
委員長(日本社会党) 吉川末次郎 
浜松事件、犬山町事件、兵庫県、大阪等の事件は単なる局所的な地方問題でなくして、全国的に共通の問題であり、又日本の治安の維持という見地からいたしますると、日本に在留いたしておりまする朝鮮人がいろいろな点におきまして日本の治安を今日撹乱いたしておりますことは事実でありますので、(略)



[022]
委員長(日本社会党) 吉川末次郎 
本月の8日に愛知県の丹羽郡犬山町の地内、木曽川の畔におきまして、桜の名所でありますが、犬山城の附近の木曽川堤の桜を見物中の一日本人と朝鮮人が些細なことから口論を始めまして、これに端を発して附近に桜見物中の日本人、朝鮮人が双方にそれぞれ加担いたしまして、約300名が入乱れる大規模の乱闘事件になったわけでありまして、犬山町の自治体警察員は28名だと思っておりますが、間違っておるか分りませんが、大体それくらいの数があるのでありますが、当然それでは鎮圧することができないというので、早速愛知県の国家地方警察本部に連絡をとってその応援を求めましたのであります。

ところが愛知県国家地方警察が犬山町に参ります以前にその騒擾事件が起りましたのはいわゆる各務ヶ原飛行場の近くでありまして、その各務ヶ原におりまするM・Pの一隊がジープで音を立て応援に参りましたので、愛知県庁からの国家地方警察の応援が参ります前に事件は鎮圧されてしまった。

発生いたしましたのは4月8日の午後1時でありまして、それが鎮まりましたのが、夕方6時頃ということになっております。

それから新井健太という朝鮮人が重傷を負っております。尚乱闘中の被害者は多数あるようでありますが、たとえば朝鮮人がビール瓶のようなものを振廻わしたり、或いはステッキや棍棒のようなものを振廻わして、そこで桜を見物していた日本人のところへ暴力でもってなだれ込んが行って、喧嘩を吹っかけるようなことをしたので相当多数の軽傷を負った者もあるようでありますが、ここに愛知県の検察庁から名を挙げて報告いたしておりまする被害者は、何れも全治1週間乃至3週間ぐらいの打撲傷を負うた者3人しか挙げておりません。瀕死の重傷を負わされたのは新井健太という24の朝鮮人、尚詳しいことは一つ報告書を御覧を願いまして、大変簡単でありますがそれくらいで、尚御質問等がありましたらお願いいたします。

大体の事件は先程申上げましたように、私の推察するところでは東京などでよく見まする花見のときの酔っぱらいの喧嘩が、たまたま朝鮮人と日本人との間に起って、そうして朝鮮人と日本人との間でありまするから、朝鮮人に対するところの平素の欝憤もあったでありましょうし、或いは民族的ないろいろな感情というものが入り混ったというだけのものではないかと、こういうふうに私は観察いたしまして帰って参りました。

ただ当日視察をいたしました鈴木委員、鬼丸委員その他の共通的に一番憂いました点は、同様の事件が伝染性をもって全国各地に瀕発しやしないかということを非常に憂いておったわけでありますが、犬山町の事件だけでは、別に横の連絡とか何とかいうものが全然ないものであるというように観察して帰って参りました。

尚私たちが犬山町の自治体警察署を訪れまして、署長、公安委員を招致して、いろいろ事情等を調査いたしておるときに、やはりスキャップの方からも人が3名ばかり特にこの犬山町の騒擾事件のために来ておられた。その人達といろいろ話し合ったのであります。

(略)

どうも朝鮮人を、刑事裁判権の行使について、日本人と同一に取扱うべきものであるということについてのことが、日鮮両方側に徹底してないと思われますがね。それで終戦直後、そういう点が明確でなかったために、朝鮮人が非常に、なんと言いますか、のし上ったような事情を持っております。





昭和23年04月27日 参議院 治安及び地方制度委員会
[011]
無所属 岡本愛祐
芦田総理大臣にお尋ねいたしますが、只今委員長の質問に対しまする御答弁で、今後の治安の維持については従来の方針を堅持して当るというお話でございました。我々はこの現在の新警察法案をこの委員会で審議いたします際に、日本が敗戦後新憲法によりまして軍備を廃した。そうして治安の維持に当りますのはどうしても警察力に頼るより仕方がない。然るにこの新警察案によりますと、自治体警察主議を採られまして、横の連絡、縦の連結ということは非常に弱化して来たのであります。こんなことでは到底完全な治安の維持はできないではないか。殊に第三国人に対して非常に警察力が弱化をするのじゃないか。

それで本委員会におきましては政府に要求いたしまして、22年度における第三国人の不法行為、密入国、そういうものの調査といたしまして、朝鮮人の不法行為におきましては、昭和22年に1万5610何件ございます。集団強盗及び窃盗が3553人、件数にいたしまして1884件、それから集団恐喝及び詐欺は、件数にして348件、人数にして593人、その他実に件数にして全部併せまして5682件、人数が1万5610人、こういうことになっております。この他に表に現われないこういう不法行為、密入国の関係もありますが、こういうものは非常に多いのだろうと思っております。

然るに最近になりまして段々それがひどくなりまして、毎日のように新聞紙上に現われる集団強盗の大部分は朝鮮人である。家庭を襲い、工場や倉庫を襲い、自動車を奪い遂には列車内で傍若無人の強盗をやっておるのは大部分朝鮮人であります。遂に浜松事件となり、犬山事件となり、神戸大阪の大事件となって参りました。

これは私が考えますのに、浜松事件、犬山事件のごときは不良朝鮮人が自治体警察を甘く見まして、こういう事件が起りましたのと、日本人が自治体警察は信用しない、自分の力で何とかしてこれに対抗しなければならんというので起った事件であろうと思います。又神戸事件、大阪事件のごときは一部不良の日本人の煽動もあったでありましょうが、これが朝鮮人がやはり自治体警察を甘く見て起った事件、こうふうに思うのであります。

日本人は今までは敗戦国民ということを自覚いたしましてその贖罪として、又戦争を放棄して外国人と争わず、文化国家を建設する途上にある慎しみとして忍耐し、隠忍しておったのでありますが、こういう大事件が続出いたしまするようでは到底辛抱がし切れない。隠忍ということも程度問題であるというふうに皆が考えて来つつあるのであります。

我々は、日本に望んで在留しておる朝鮮人57万人のうち、善良な大部分の人には、今後とも何ら日本人と区別待遇しないで、想携えて共存共栄をし、親善関係を増進して世界の文化に貢献せんことを希望するものであります。併し一部不良の朝鮮人に対しては、不良日本人と同様に、断平としてこれを取締って頂きたい。そうして一日も早く治安の維持をせられて、そうして国民をして安んじて文化国家の建設に邁進するようにして頂きたい。こう思うのであります。
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